

「N-ONE e:」は「N-VAN e:」に続く、ホンダのEV戦略を担う本格フル電動軽自動車の第2弾。ホンダのクルマづくりの基本「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を、かつての名車「N360」から継承した「N-ONE」のスタイルを受け継ぎつつ、EVらしいクリーンなイメージをアピールする。数多ある中でもその最大の魅力は、何といってもライバルを圧倒する295㎞(WLTCモード)の一充電走行距離だ。他社の競合車種はもちろん、N-VAN e:の245㎞をもしのぐ。
主として近所の買い物や、短距離の通勤などへの使用を想定したクルマとはいえ、充電しないでどれだけ走れるかは重要なポイント。それを確かめる意味もあって、日帰りドライブの目的地に選んだのは、“京の奥座敷”と称される亀岡。大阪市内から往復でおよそ100㎞弱、市内の観光スポットをいくつか巡っても、満充電からのスタートであれば、十分充電なしで帰ってこられるという計算だ。
秋真っ盛りの山道を駆けて、まず向かったのは、里山の温泉郷「湯の花温泉」。桜石の霊力によって封じ込められた鬼の涙が湧き出したものという伝承が残る。
最初に訪ねたのは、“おもてなしの宿”「渓山閣」。色鮮やかな紅葉が彩る景観に包まれ、落ち着いた佇まいを見せる老舗のホテルは、もちろん宿泊でゆったりとその風情を味わうのが一番だが、利用したいのは、日帰りで温泉入浴と昼食を組み合わせたプラン。おすすめは、旬の味覚を贅沢な膳に仕上げた「四季の膳」のひとつ、絶品の亀岡牛ステーキが味わえる「野遊御膳」5500円(税別)。
続いて亀岡のお土産にと立ち寄ったのは、明治12年創業の“京のおつけもん処”「近為」。四季折々の新鮮な国産野菜を厳選、保存料や合成着色料を使わず、素材の良さを生かす手作業で漬け込んでいる。
いくつかの神社仏閣を巡っていると、晩秋の陽が落ちるのは早い。日帰りEVドライブ旅の最後は、亀岡の新名物、その名も「京都ダイコクバーガー」へ。
バーガーグランプリで3年連続、関西ナンバーワンに輝いたハンバーガーは、黒毛和牛の3種の部位をミックスしたパテが自慢。脂っこくなく、しっかりした味で、ジューシーかつボリュームたっぷりのハンバーガーを頬張って帰路に。
さて、大阪へ帰り着いたN-ONE e:のメーターに表示された走行可能距離はというと、まだ20㎞以上残っていた。
709年、丹波国守大神朝臣狛磨が、朝廷の指示でこの地に社殿を造営し、国の安泰と五穀豊饒を祈ったのが神社の起こり。願い事を念じながらくぐると、願い事を達成する体力を授かるといわれる石の環くぐり、石に両手を当てて念じると、最後までやり切る気力を授かるという必勝願掛け石がある。
西国観音霊場二十一番札所。美しい庭園は、京都府の名勝に指定されている。本堂に安置されている釈迦如来涅槃像は「なで仏」といわれ、自分の病気と同じところを撫で、自分の体を撫で返すと、病気平癒のご利益があるとされている。
明智光秀の首塚が祀られ、命日にあたる6月14日には回向が行われている。毎年5月3日に開催される「亀岡光秀まつり」では、ここで追善供養が行われる。初夏には明智家の家紋である桔梗が咲き乱れ、「桔梗寺」とも呼ばれている。
亀岡から嵐山まで、桂川(保津川)に沿った約10㎞の渓谷が保津峡。かつて丹波の幸を、京の都に送る動脈として活躍した舟運が、観光化され現在は「保津川下り」として親しまれている。また、保津峡に沿って敷設された鉄道(旧線)を、観光路線として復活させたのが「嵯峨野トロッコ列車」。保津川下りと合わせて京都観光の代名詞となっている。車で出かけるなら、京都市内の主要地点からパーク&ライドで嵐山まで行き、トロッコ列車で亀岡へ、亀岡から嵐山まで保津川下りを楽しむのがおすすめ。



※1 価格は消費税(10%)込みの価格です。消費税以外の税金、保険料、登録等に伴う諸費用、リサイクル料金は別途申し受けます。
軽自動車にも保管場所が必要です。